僕と一口馬主

広尾サラブレッド倶楽部で一口馬主をやってます!

なぜ一口馬主を始めたのか

 

憧れは馬主

 僕は2017年末から競馬を始めました。最初は馬券を購入し楽しんでいましたが、比較的硬めの馬券が中心だったため当たっても利益は少なかったです。

 昔テレビで大魔神こと佐々木主浩が10億円以上稼いでいると話していた事や新馬戦でも勝てば賞金が500万円!ジャパンカップは3億円!ジェンティルドンナは17億円稼いだ等、華々しいお金の話が聞こえてきます。また、好きな馬の出走でも単勝で1.3倍しかつかないことも多いため、「馬主になれないかな?」とい思いが強くなっていきました。

馬主になるのは到底無理

 しかし、調べてみると馬の値段はもちろん、収入が手取りで2年以上1700万円以上か7500万円以上の貯蓄がある事など到底ただの会社員である僕には不可能なものでした。

 それでも調べてみると中央競馬(JRA)以外にも地方競馬やオーストラリアでの馬主という選択肢、そして一口馬主というものがあるという事が分かってきました。

 ただ地方/オーストラリアでは馬の購入費と維持費を一人で負担する必要があり、かなり高額であるため一口馬主をやってみることにしました。

一口馬主とは

 簡単に言ってしまえば、一口馬主のクラブが代表者として馬の購入や諸々の手続きを実施する。クラブの会員が口数に応じて馬の購入費や維持費や保険料を負担し、賞金も口数に応じて分配してもらえるというものです。もちろんクラブの利益のために手数料がかかります。

 クラブによって口数の設定が異なっており、大口での募集を実施しているクラブでは40口程度。当時もっとも小口であったクラブでは1万口というものもありました。単純計算で40口では2.5%、1万口では0.01%程度の負担を負いリターンを受ける事ができます。

 馬の代金が600万円〜1億円程度で維持費が60万円/月程度です。それを口数で分割したものとクラブの会費などが支払い額となります。

 気をつけなければいけないのは一口"馬主"といっても本当の馬主ではないという事です。馬主はクラブであり僕たちは出資者です。基本的に馬主ができる事を何もすることはできません。クラブや牧場の好意で馬の見学をさせていただる事もありますが、レースの選択や騎手への口出し等はする事ができません。最近は牧場や調教師へ迷惑をかける人も増えているようなので注意しなければなりません。

広尾サラブレット倶楽部に入会

 一口馬主であれば会社員の僕でもなんとか愛馬を持つ事ができそうです。僕が一口馬主になりたいと思ったのは2019年の10月前後だったと思います。基本的に募集は9月頃までに行われるため既に満口のクラブも多かったです。

 そんな中広尾は比較的馬を選ぶ事ができ、募集も2000口なので比較的安く始める事ができそうで選びました。4口馬代が無料で出資できるというのも大きかったです。

一口は儲からない?

 サンデーサラブレッドクラブのジェンティルドンナは85万円の40口募集で17億円以上を稼いで分配金は4000万円程度と夢があります。しかし現実は4000頭以上の馬が競争馬を目指し1割程度はデビューもできず3割程度の馬しか1勝することはできません。

 一口馬主では入会金に月会費等もあるため元を取るだけでもかなり大変です。ある程度のスパンで愛馬が走るのを見たい場合、複数持ちをすることになると思います。しかし、10%の確率でデビューができず70%の馬が1勝をする事ができず引退していきます。そうなると3割側の馬にいかに稼いでもらうかが大事になります。相当な相馬眼がないとなかなか厳しいと思います。

なぜ一口馬主を続けるか

 結局楽しいからが理由の全てだと思います。最初は儲かったらいいなジェンティルやオルフェのような馬を持ちたいなと思っていました。しかし、1歳の頃からクラブの更新を通して愛馬が育っていく所を見る事ができます。出走に向けて調教師や助手の方のコメントに一喜一憂し、出走時には無事に帰ってくることを祈りながら応援をします。

 出走後には良くても悪くてもレース回顧を行い、次の出走を楽しみにする。そんな一連の流れが面白いのです。次の年の新しい募集を見て、「この母にこの種牡馬は合いそう」「この馬体は走りそう」「歩様がいい」等考察をする事が面白いです。

 以前までは馬柱と騎手やパドックや追い切りしか見ていませんでしたが、競馬の楽しみ方が広がりました。

 今後は色々な種牡馬、牝系に出資したいのでセカンドクラブも探しています。金額は増減するとは思いますが一口馬主を続けていきたいと思っています。